お知らせ

学生の皆さんへ ―こころの健康を保つために-(4月25日)

工学部学生支援室より、ご案内いたします。

新年度が始まりましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、戸惑いや混乱のなかでのスタートになってしまったのではないでしょうか。工学部は、昨年10月に台風19号の被害に見舞われ、厳しい状況のなかで学生生活を過ごしてきました。この度の新型コロナウイルス感染拡大で、さらに困難な状況に直面しています。今後の学生生活がどうなってしまうのか、不安を感じている方もいるかもしれません。皆さんが心身の健康を保ち、落ち着いてこの状況を乗り切ることができるよう、この情報がお役に立てば幸いです。

現在のような状況で、ストレスを感じたり、不安を感じたりすることは自然なことです。
こころやからだにストレス反応として現れることもあり、現れるタイミングや強弱の程
度には個人差があります。こころの反応には以下のような状態もあります。
【恐怖・不安】 感染への恐怖、普段の日常生活が送れなくなることの不安などから、よく眠れなくなったり、体調不良を感じる人も出てきます。
【抑うつ感・倦怠感】 自分にとって意味のある活動ができなくなると、悲しみや気分の落ち込みを感じることがあります。倦怠感や孤独感を感じることもあります。
【怒り・フラストレーション・イライラ】 活動を中断させられたり、自由を奪われると、フラストレーションを感じることがあります。中断させた人や自由を奪う人への怒り や憤りを感じることもあります。

****こころの健康に保つためにできること****
*バランスの良い食事を取り、可能な範囲で適度な運動をし、十分な睡眠を取るなど、規則正しい生活習慣を維持しましょう。
*身近な人たちと直接会うことが難しくとも、電話やSNSなどを使い、つながりを持ちましょう。互いに体験したことや感じていることを表現したり、相手を気遣ったりすることができ、落ち着きを取り戻すことができます。
*新型コロナウイルスに関する正確で最新の情報を入手することは重要ですが、過度に情報に接すると動揺や不安が強くなりやすくなります。ニュースやSNSなどの情報から離れる時間を持ちましょう。
*自分の気持ちに対処するために、タバコやアルコールに頼るようなことはやめましょう。
*「できないこと」より「できていること」に目を向けましょう。また、先々のことや過ぎてしまったことを考えすぎず、「今起きていること」「今自分が取り組んでいること」に注目してみましょう。
*具体的な目的や小さくとも達成感の伴う作業、楽しさ、安心を感じられる活動などに取り組みましょう。掃除、洗濯、料理、音楽を聴く、楽しい動画を見る、本を読む、好きな食べ物や飲み物を味わう、などを試してみましょう。普段できないこと、これまでやってみたくとも忙しくてできなかったことにチャレンジするのもいいかもしれません。
*意識的にリラックスできることをしてみましょう。瞑想、腹式呼吸、深呼吸などはリラックスをもたらし、目の前のことに集中しやすくなります。また、感情や思考を記す、
表現すること(日記を書く、絵を描くなど)で自分の状態を客観的に把握し落ち着きを取り戻す助けとなります。

参考・引用
IASC (Inter-Agency Standing Committee) ブリーフィング・ノート(暫定版)
新型コロナウィルス流行時のこころのケアVersion1.5 2020年3月
緊急時のメンタルヘルスと心理社会的サポート(MHPSS)に関する機関間常設委員会(IASC)リファレンス・グループ
「もしも『距離を取ること』を求められたなら:あなた自身の安全のために」

もしも「距離を保つ」ことを求められたなら:あなた自身の安全のために(Keeping Your Distance to Stay Safe)


アメリカ心理学会(APA)公式ウェブサイト掲載記事
“Keeping Your Distance to Stay Safe” (翻訳日本心理学会)

現在、学生支援室は、緊急事態宣言が解除されるまで電話のみの対応とさせていただいております。電話相談を希望される方は、学生課までご連絡ください。
ご不便をおかけしますが、学生の皆さんのご理解とご協力をお願いいたします。

学生課連絡先 Tel:024-956-8632
      ※平日9:00~17:00