“子どもたちを元気にしたい!” 工学技術を活かして応援!!

2012%e5%a4%a2%e9%a7%85%e4%bc%9dimage002 郡山中心市街地を幼稚園から小学6年生までの子どもたちが力走する「まちなか子ども夢駅伝競走大会」。平成24年5月27日(日)、2年ぶりの開催となったこの大会に、工学部機械工学科サステナブルシステム研究室の“ある技術”が導入されました。それは「順位ソートシステム」。これまで手作業で行っていたタイム計測から賞状を作成するまでの流れをコンピュータプログラムによって簡単にしました。開発の中心となった機械工学専攻 大学院後期課程1年の遠藤麻衣さんに、その道程やシステムの内容についてお話を伺いました。

 

屋外活動時間短縮を図る「順位ソートシステム」の開発

 

-早速ですが、「順位ソートシステム」を開発することになった経緯についてお聞かせください。

 この大会は幼稚園・小学生の学年ごとに8部門に分かれて競技が行われます。郡山駅前の「まちなか」を走るこの大会は、コースの幅が十分でないため、1レース8~10チームしか走れません。そこで、何レースかに分けて実施し、タイムで順位を決めます。それぞれの部門ごとに上位8チームが表彰されるのですが、順位確定後表彰式をするので、部門全てが走り終わり、集計が終わるまで子どもたちは屋外で待機しなければなりません。これまで、計測したタイムを基にして順位の並べ替え(ソート)をするのに多くの時間が必要でした。
2012%e5%a4%a2%e9%a7%85%e4%bc%9dimage004 関係者の方は、大会運営を効率よくするために何かよい方法はないかと以前から考えていたようです。原発事故の放射線の影響による屋外活動時間制限は平成24年の春に解除されているものの、放射線の影響を心配する親御さんも少なくありません。そうしたことから、“低コストで効率のよいシステムを”という大会実行委員会からの要請を受けて、私たちの研究室が開発に取り組むことになりました。

 

-どんなシステムなのですか。

 あらかじめ、コンピュータに部門ごとの参加チーム情報を入力しておきます。計測したタイムおよび順位の情報を独自開発のアプリに入力すると自動的に順位順に並び変え、Wordのファイルが生成されます。生成したWordファイルを基に自動的に賞状ファイルを作成するアプリにより、競技終了から表彰までの時間を短縮できる仕組みになっています。当日は、これらの作業を私たち研究室の学生6人で5班に分かれて担当しました。

 

-システムを開発するにあたって大変だったことはありますか。

2012%e5%a4%a2%e9%a7%85%e4%bc%9dimage006 このシステムのために、プログラムをゼロから組みました。ポイントは、ソフトウェアを実行する環境やOSに依存しない汎用性を持たせること。私はロボットの研究をしていて、制御のための専門的なプログラムを作成することはありますが、今回は誰もが使える簡単なプログラムにしなければならなかったので、そこが大変でした。構築したシステムはすぐには変更できないため、当日の動きを想定して何度かリハーサルも行いました。研究室のみんなに協力してもらい、実際にキャンパスを走って計測しながら、システムに問題がないことを確認しました。その甲斐もあって、当日はスムーズに運用できました。

 

-スタッフとして夢駅伝に参加された感想は?

2012%e5%a4%a2%e9%a7%85%e4%bc%9dimage008 競技場の近くのテントにいたので、大きな声援が聞こえたり、走り終えた子どもたちの笑顔が見えたりして、私たちも参加者との一体感を味わうことができました。地域に貢献しているんだという実感も持てましたし、とてもよい経験になりました。今まであまり地域の方々と触れ合うことがなかったので、これからはもっと接していきたいですね。また、地域の方の声にもどんどん応えていけたらいいなと思います。

 

-今回、何か学んだことはありますか。

2012%e5%a4%a2%e9%a7%85%e4%bc%9dimage010 今回、「順位計測システム」を開発するにあたって、実行委員会の方との綿密な打ち合わせをしました。さまざまなことを想定するためには、打ち合わせが重要あることを認識しました。そして、打ち合わせの段階で自分の中で当日の活動のイメージをどれだけ緻密に考えることができるかということも重要であると感じました。これを、今後の研究にも活かしていきたいと思います。今回のシステムを作成するにあたり、様々な人たちの協力があったからこそ成功したのだと思います。開発は、一人ではできないことも改めてわかりました。研究室のメーンバーを始めとして、お声をかけてくださいました方々や、ご協力いただきました皆様に感謝しています。

 

-ありがとうございました。今後ますますの活躍を期待しています。

 

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