建築学科の学生が製作した

『ロハスの橋』見学用歩道橋

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 土木工学科コンクリート工学研究室で進められている橋の長寿命化を目指す『ロハスの橋』プロジェクト。その実験用に学内に設置された実物大の橋梁モデルが、82()3()親子橋製作image004オープンキャンパスで一般公開され話題となっていますが、その見学用の歩道橋として木の橋を、建築学科の浦部智義准教授+浦部研究室が計画・設計し、製作は浦部研究室の学生たちが中心となって行いました。学科の垣根を越え土木と建築が融合して生まれた『親子橋』。今回、設計や施工管理も含めてプロジェクトを担当した建築学専攻1年の樋口卓史さんに、『親子橋』とはどのような橋なのか、詳しくお話を聞きました。

 

親子橋製作image006人間と土木を近づけるインターフェイスの役割を担う橋

『ロハスの橋』見学のために歩道橋を設置することになったのは、オープンキャンパス5日前のことで、実際の製作に使える日は3日間した(笑)。時間と予算を考慮しながら、浦部先生と相談して短期間で無駄なく設計製作できるものにしようということになりました。人間と土木を近づけ調和させるインターフェイスとしての役割も担っていると考え、歩道橋には木材を使用。さらに『コンクリート、鋼、木の共生―強くしなやかなロハスの橋―』をテーマに、4つのロハスのコンテンツを盛り込みました。

 

県産材が主体(林業再生) 分解(移設)が可能(木造) メンテナンスが簡単(学生も施工に参加)歩きたくなる橋(健康) 

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 大きな特徴は、高低差をつけてアーチ状に湾曲させたことです。その理由の一つは、いろいろな角度から橋を見られるようにするため、もう一つは子どもが上ってみたくなるような遊具っ親子橋製作image013ぽいものにしたいと考えたからです。鉄・コンクリートでつくられており力強いが人にとっては大きめな実験装置に、木を使ったヒューマンスケールな歩道橋を添えることで、見学者も親しみやすさを感じてくれるのではないかと思いました。

 

『親子橋』.pdf

 


施工現場で職人さん顔負けの活躍を見せた学生たち

親子橋製作image15施工に関しては、初期段階で施工に詳しい方や腕の良い大工の方にアドバイスをいただきながら、研究室の学生たちにと協力し合いながら製作しました。実際の施工現場を仕切るのは初めての経験でしたから、段取りを組むのが難しく、手伝ってくれた職人さんに叱咤されることも多々ありました。雨が降りそうな天候で、時間もなく追い込まれていく状況に、だんだんと焦りも出てきました。そんな中、頑張ってくれたのは研究室の仲間たちでした。指示を待つのではなく、自分たちの頭で考えながら行動し、職人さん顔負けの腕前を見せてくれたのです。この場面で、普段は見られない活き活きとした姿を見せてくれた、後輩を見直したりもしました。そういった活躍のおかげで、『親子橋』はオープンキャンパス前日に無事完成。

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 当日は、大人から子どもまでたくさんの見学者が訪れ、木の歩道橋に上って『ロハスの橋』を眺めながら、研究についての説明を受けていました。『親子橋』の評判は上々だったようです。

親子橋製作image17自分たちのつくったものが実際にどう使われるのかを見たり触れたりすることができるのは、学生にとっても大変貴重なことです。設計段階では十分に予測できませんでしたが、施工後や実際に使われている場面を見て、心理面も含めて手すりの重要性にも気付きました。

今回に限らず、学生が積極的に取り組めるフィールドワークやプロジェクトが多く、いろいろ勉強できる機会を与えてくれるのが、この研究室の魅力です。この経験を活かし、リアリティのある設計に役立てていきたいと思います。