学生の活躍

未来の起業家育成事業シリコンバレー視察研修に参加しました

海外の起業家たちを前に英語でプレゼンテーション!!
将来のビジョンにつながる貴重な体験ができました。

 福島県「リーディング起業家創出事業」の一つ、「未来の起業家育成事業」として行った「シリコンバレー視察研修」が2月17日(日)から22日(金)に実施され、電気電子工学科4年の岩瀬詩帆海さん(左)と石川恒平さん(中央)、情報工学科1年の福島剣慎さん(右)が参加しました。このイベントは、将来の起業家人材の育成を目的にアカデミア・コンソーシアムふくしまと株式会社リバネスが企画・運営するものです。新しい仕事を自ら作り出した先輩アントレプレナーの熱意に触れ、経験を聞くことで多様なキャリアについて考える「キャリアディスカバリーセミナー」、自分のアイディアをブラッシュアップする「キャリアディスカバリーワークショップ」、最後にその力を試すための「シリコンバレー視察研修」が行われました。視察研修は、事前のプレゼンテーションで確認された学生本人のアイディアや熱意、希望者の中からYouTubeを使った英語での自己PRによって選抜された学生のみが参加できます。3人は見事に選考をクリアし、起業の本場シリコンバレーへの切符をつかみ取ったのです。世界の最先端ビジネスを手掛ける6社のプロを前に、ビジネスアイディアを英語でプレゼンテーションするという難題に挑戦すべく、県内他大学等の学生とともにアメリカへ渡りました 。

インキュベーター、アクセラレーター、そしてベンチャー企業を訪問。
大きな変化が起こり続けるシリコンバレーを肌で体感しました。

 研修1日目は4つの班に分かれて、サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジやアルカトラズ島などを巡る市内文化視察が組まれていました。街並みや飛び交う言語も日本とは違っていて全てが新鮮で刺激を受けた3人。
 2日目はバイオテクノロジースタートアップ企業「MEKONOS」とバイオ関連企業「Two Pore Guys」を訪問し、事業の説明を聞くとともに、企業の方を前にプレゼンテーションを行いました。フィードバックではビジネスのプロから厳しい意見もいただき、起業の難しさを実感。
 3日目は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の研究施設の中にある「Singularity University」で、この関連施設を見学し、普段見ることのできない世界を体感しました。ベンチャー育成機関の専門家の前でのプレゼンテーションもありました。続いて訪問したのは「Plug and Play」。「PayPal」をはじめ、米国外の企業のスタートアップを支援しているインキュベーターです。館内ツアーではその事業について説明を受けるとともに、日本でも馴染の企業等の手書きのサインボードを見て感動。その後、企業の方2人に対して1分間ずつのプレゼンテーションを行いました。


 4日目はまず、ドイツのソフトウェア会社「SAP Labs Silicon Valley」を訪問し、事業説明とプレゼンテーションを行い、続く「Stanford University」視察ツアーでは、リバネスの方の説明を聞きながら広大なキャンパスを見学。グッズや書籍などが売られているショップで土産品をゲットするなど、ちょっとした観光気分も味わいました。
 次に訪問したのは、日本の有名保険会社の研究機関である「SOMPO Digital Lab」。前日に訪問した企業の方やStanford Universityの学生も含め30人ほどのオーディエンスを前に、これまでの集大成となるプレゼンテーションを行いました。その後アフターパーティーが開催され、現地の方との交流を楽しみました。
 毎回違う時間設定で異なる企業の聞き手に対して英語でプレゼンテーションを行うというハードな研修でしたが、通常の大学生活では味わえない貴重な経験になりました。

 

プレゼンテーションスキルが上達するとともに、起業への意欲も高まりました。

石川恒平さん(電気電子工学科4年)

 この研修に参加したのは、学内で募集のポスターを見たのがきっかけでした。もともと起業に興味がありましたが、研修を通してまだまだ勉強が足りないと実感しました。しかし、プレゼンテーションのスキルは確実に上達したと思います。シリコンバレーでは、プレゼンテーション&フィードバックが普通に行われて、起業に対して前向きに考えている人が大勢いることも知りました。実現できるかもしれないのになぜやらないのかと指摘されたことが起爆剤になりました。今後は時間を有効に使って勉強しながら起業を目指したいと思います。

 

海外の起業家と触れ合う中で、人脈を広げることの大切さを実感しました。

岩瀬詩帆海さん(電気電子工学科4年)

 海外に行ける絶好のチャンスだと思い参加しました。海外の起業家の方々と話す機会は滅多にないので、とても刺激になりました。破壊的なイノベーションを起こし常識を覆していく起業家の考え方は、保守的な日本にはない考え方です。教科書には書かれていない貴重な話が聞けて楽しかったです。米国の企業に就職した日本人の方にもお会いしましたが、若いうちに人脈を広げることが大事だとアドバイスいただけたのも良かったです。少しでも英語圏に興味がある人、起業に興味がある人はぜひ参加してみるべきだと思います。

 

海外で学ぶことを視野に入れながら、学生にしかできないことに挑戦していきたいです。

福島剣慎さん(情報工学科1年)

 起業に関してそれほど興味を持っていたわけではありませんが、セミナーに参加するうちに起業もいいなと思い始めました。しかし、海外に行って英語が話せないことが悔しくて、まずは英語を勉強しようと決意しました。最初は観光気分でワクワクしていましたが、やはり旅行と研修は違います。今後の自分の生き方を考える上でもいい経験になりました。今は海外の大学院に留学することも視野に入れながら、英語の勉強に取り組み始めたところです。これからも学生にしかできないことに挑戦していきたいと思っています。