3DCADを使って設計力を競うコンテストで

金型の完成度の高さが評価される

2014kanagata_image002一般社団法人電子情報技術産業協会(三次元CAD情報標準化専門委員会)主催、公益社団法人日本設計工学会後援の平成26年度第一回設計コンテストにて、機械工学科の齋藤研究室チーム(前列左から関口陽彗さん、笠間春伸さん、後列左から菊池直樹さん、日下部晃胤さん、大内友貴さん、指導教員:齋藤明徳教授)が金型賞を受賞しました。予選を通過したのは10チーム。その中で齋藤研究室チームは3位までは逃しましたが、見事金型賞に輝きました。

齋藤研究室チームの皆さんに受賞の感想などをお聞きしました。

実務設計を通して社会で役立つ技術を修得

私たちの研究室では、高精度・高効率・高付加価値な加工の実現を目的に研究しています。各種工作機械の性能評価や新たな加工方法・加工手順の開発に取り組みながら、設計や製作はもちろん、機械を作動させるためのプログラムも自分たちで作っています。

2014kanagata_image004今回の設計コンテストへの参加は指導教員である齋藤先生からの勧めもありましたが、就職してからも役立つ技術の修得につながると思い参加を決めました。

このコンテストは大学・高専(学生を含む)を対象に、3DCADを設計ツールとし、電子情報技術産業協会のJEITAガイドラインと指定された設計仕様に基づく、事務機製品設計力を競うものです。予選は、一般家庭用品に使われているギアボックスの2次元の図面を3次元製図に設計するというのが課題でした。予選をクリアし、いよいよ本選の課題である小型プリンターの外装部品設計に挑戦。実際は寸法や重量といった設計仕様書のみが提示され、商品名は伏せられていたので、何を作るのかはわかりませんでした。評価の中心となるのは、「3DAモデルガイドライン」と「3DA金型工程連携ガイドライン」に沿って設計し、いかに内容を理解しているかということです。設計成果物の表記方法は一般的な寸法公差ではなく、海外で主流の幾何公差を用いるというのも課題の難しいところでした。10月には参加したチームを集めてSolidWorks3DCADの研修会と設計コンテストの報告会が行われ、各チームが実際に設計したも2014kanagat_image006のについて、どんなところを注意したか、どんなところを工夫したかなどをプレゼンテーションしました。学外で発表するのは、この時が初めてで大変緊張しました。私たちが工夫したのは、金型の難しさを回避し、なるべくシンプルな形状にした点でした。その結果、最も金型のガイドラインの設計項目をまとめていたことが評価され、金型賞受賞をいただくことができました。

製作期間は23か月ありましたが、卒業研究や研究室の輪講と並行しての作業で大変だったこともあり、賞を取れた時は嬉しい気持ちと同時にやっと終わったという安堵感もありました。初めて実務設計を体験しましたが、なんとか形にできて良かったと思います。

2014kanagata_image008この経験を通して、スケジュール管理の大切さを学びました。また、今まで扱ったことがないSolidWorks3DCADや海外で主流の幾何公差のやり方を学ぶことができたのも大きな収穫です。社会に出てからも常にスキルアップしていきたいと思います。