情報工学専攻から国の特別研究員が誕生!!

 この度、情報工学専攻博士後期課程3年の見越大樹さんが、(独)日本学術振興会の特別研究員に採用されました。特別研究員制度とは、我が国トップクラスの優れた若手研究者に対して、自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びながら研究に専念する機会を与え、研究者の養成・確保を図るもので、採用されるのは、申請者全体の5分の1程度という“狭き門”。その中で、選ばれた見越さんは、日本大学工学部では2人目の快挙となります。
 採用された研究内容とともに、見越さんの喜びの声をお届けします。

 

特別研究員採用おめでとうございます。感想をお聞かせください。

 ありがとうございます。率直に嬉しく思います。この制度は、研究奨励金として毎月20万円支給されるほか、研究費として70万円の補助金が与えられます。国の研究員として働いているという意識が高まり、以前にも増して研究への意欲が湧いてきました。

 

ー今回採用された研究内容について説明いただけますか。

 採用された研究課題は「次世代ネットワークにおける光バースト交換とCACに関する研究」です。情報ネットワーキング研究室では、情報ネットワークの『パフォーマンス』、『高品質』、『安全性』をキーワードとした研究や地球環境に配慮した『グリーンIT』に則った消費電力を抑えるネットワークの開発に力を入れています。その中で、私はネットワークの『高品質化』を目指して研究を進めています。
 インターネットサービスの多様化に伴い、基幹ネットワークのトラヒックが爆発的に増大しています。高速・大容量な伝送を可能にする全光ネットワークが注目を集める中、実現するための方式として、光回線交換と光パケット交換が検討されています。そこで、2つ方式の有用性を考え、光回線交換方式を用いながら、光パケット交換の利点を取り入れた光バースト交換について研究を行っています。また、ネットワークの高品質化を目指して、ネットワーク入口でトラヒックの流入制御を行う研究 にも取り組んで います。研究の特徴は、組み合わせ最適化を図るため、数理計画問題(与えられた制約条件の下で目的の最適化を図る数理モデル)を用いていることです。次世代ネットワーク(NGN)で求められる品質制御技術の確立を目指しています。 ※左図.pdf

 

ーどんなところが研究の魅力ですか。

 次世代ネットワークに役立つ研究ですから、まったく新しい、最先端の技術開発に取り組めるところが魅力ですね。しかも、研究成果が実用化される可能性が高く、やりがいを感じています。実際に企業との共同で研究を進めているものもあり、自分のアイディアが製品化され、世の中に普及されればいいなと思います。

ーその他に研究員としてどんなことをしていますか。

 特別研究員の活動の一環として、7月4日から6日までスペインのカルタヘーナ工科大学で行われた『HPSR2011』というインターネットの学会に参加してきました。ネットワークのハイパフォーマンス化をテーマにした学会で、世界各地から集まった研究者、エンジニアの斬新で興味深い研究の一端に触れることができました。その中で自分も発表する機会をいただけたのは大きな自信になりました。9月には、サンフランシスコで行われる国際会議に出席する予定です。

ー今後の目標についてお聞かせください。

 国の研究員としてのやりがいを大いに感じながら、研究に従事していきたいと思っています。効率的なネットワーク環境を構築し、一般の利用者も快適に使える社会にすることが目標です。

 

ー今後ますます活躍されることを期待しています。ありがとうございました

 

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