市民から評価された実現性の高い提案で
住環境計画研究室が最優秀賞を受賞

2013%e7%ac%a0%e9%96%93%e9%96%80%e5%89%8d%e9%80%9a%e3%82%8a%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%83%9aimage002 10月4日(金)に茨城県笠間市で行われた『笠間稲荷門前通りポケットパークデザインコンペ』において、建築学科住環境計画研究室(前田建都さん、古俣甲太郎さん、三代川昌礼さん)の「和」が見事最優秀賞を受賞いたしました。平成25年度からポケットパークが面する門前通りの道路改修が行われることになり、新しい門前通りに合ったポケットパークの参考とするために行われたコンペです。最終審査まで勝ち残った4団体の作品(パネル・模型)がプレゼンテーションに臨み、その中から2作品が最優秀賞に選ばれました。本研究室の作品は「ポケットパークの外装」デザインや「観光PRマップ」デザインが高く評価され、受賞の栄誉に輝きました。
 コンペに携わった学生に受賞の喜びと作品について詳しくお話を聞きました。

 

―最優秀賞受賞おめでとうございます。感想をお聞かせください。

2013%e7%ac%a0%e9%96%93%e9%96%80%e5%89%8d%e9%80%9a%e3%82%8a%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%83%9aimage004 応募した時は、まさかここまで残れるとは思っていなかったので、直ぐには実感がわきませんでした。表彰式で賞状を受け取ってから、ようやく喜びに変わっていった感じです。研究室のみんなに手伝ってもらったこともあり、賞をいただけてよかったと思いました。

 

 

―なぜこのコンペに参加しようと思われたのですか。

 卒業設計の活動を進めていく中で、コンペの経験が役に立つのではと思ったことが一番の理由です。その中でも、夏休みを利用して参加できることや実際のまちづくりに活かされることから、笠間稲荷門前通りのコンペへの挑戦を決めました。1次審査は書類のみだったので、イン2013%e7%ac%a0%e9%96%93%e9%96%80%e5%89%8d%e9%80%9a%e3%82%8aimage006ターネットを使って笠間市稲荷門前通りのことやポケットパークの状況などを調べ、改修のコンセプトと予算に合った企画とデザインイメージを提案しました。2次審査は実測に基づいた図面や模型、使用する部材の素材を含めたデザイン提案と、審査員となる市民の皆さんの前でプレゼンテーションを行いました。

 

 

―作品について詳しくお聞かせください。

2013%e7%ac%a0%e9%96%93%e9%96%80%e5%89%8d%e9%80%9a%e3%82%8aimage012 2次審査の前に現地説明会があり、笠間稲荷神社や市内のさまざまな場所を視察しました。印象としては、区画が整った古い街並みで、どちらかというと落ち着いた色合いと和テイストが似合うと思いました。それで、全体のイメージとなる『和』を作品名にしたのです。改修の予算が200万円以内という条件でしたので、全く新しいものを造るのではなく、今あるものを再利用することに主眼をおいて提案しました。どこを改修するか、どう活用するか具体的な方法を探っていきました。研究室の人たちからも意見を聞きながら、最終的には3人でディスカッションして方向性を決めました。周辺と調和するデザイン性とともに多様な活用を可能とする機能性を重視して、提灯と舞台を提案しました。雨天時は舞台を屋根として活用できれば、今2013%e7%ac%a0%e9%96%93%e9%96%80%e5%89%8d%e9%80%9a%e3%82%8a%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%83%9aimage0102013%e7%ac%a0%e9%96%93%e9%96%80%e5%89%8d%e9%80%9a%e3%82%8a%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%83%9aimage008まで以上に様々なイベントが開催できます。地域住民や観光客の皆さんが積極的に主体的に関われる場の提案を重視しました。安価で丈夫な構造や部材については、施工に詳しい建築学科の先生にもお話を聞き、より現実な方法を考えました。学生らしくないかもしれませんが、リアリティのある提案で勝負したのです。
第二次審査パネル1pdf

 


―プレゼンテーションはいかがでしたか。

 審査員は市民の方30名、市役所の方10名でした。特に一般の方に理解してもらうためには、分かりやすい表現や見せ方をしなければなりません。高齢者の方もいらっしゃるので、研究発表とは違うパワーポイントの作り方や発表の仕方を心掛け、伝わりやすさに重点を置きました。まちのPR施設としての機能については、実際に情報発信に使う格子のツールを製作し、実演も行2013%e7%ac%a0%e9%96%93%e9%96%80%e5%89%8d%e9%80%9a%e3%82%8a%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%83%9aimage014いました。これは市民の方の反響も良かったようです。観光PRマップづくりは初めての経験でしたが、研究室の活動を通じてよく目にしていた須賀川市役所の観光マップのイメージスケッチを参考にしたり、絵の得意な研究室の仲間に書いてもらったり。おかげで笠間キツネのキャラクターは、市役所の方にも大変好評でした。最優秀賞には、決選投票で同票となった2組が選ばれたわけですが、地元の学生とは違う、いわば観光客目線で見た提案が良かったのかもしれません。

 

―コンペを通してどんなことが得られましたか。

 今回のコンペには学ぶところがたくさんあり、今後どう活かしていこうか整理しているところです。特に、実現性のある提案ができた点は、大きな収穫でした。一般の方の前でプレゼンできる機会はなかなか無いことなので、大変貴重な経験だったと思います。また、その後笠間市で行われた建築家の伊東豊雄先生の講演会のお手伝いをさせていただく機会にも恵まれました。懇親会では先生の考えを直接お聞きすることができ、得がたい経験となりました。

 

―今後の目標や将来の夢についてお聞かせください。

2013%e7%ac%a0%e9%96%93%e9%96%80%e5%89%8d%e9%80%9a%e3%82%8a%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%83%9aimage016古俣甲太郎さん(写真左):コンペ同様、実現性のある卒業設計にしたいと考えています。また、コンペでは地域性を考えた建築が重要だということも学びました。卒業後は地元新潟県に戻り、施工管理の仕事に就くので、地域のまちなみを良くしていきたいと思っています。そして、この街は自分が造ったのだと誇れるようになりたいです。

前田建都さん(写真中央):コンペでは、ある程度のリアリティが必要だと思いました。卒業設計では、笠間市と似ている昔ながらのまちなみが残る須賀川市をモチーフに、風情を活かした提案をしたいと考えています。卒業後は東京の設計事務所に就職するので、オリンピックに向けた建設工事に携わりたいと思っています。

三代川昌礼さん(写真右):今回、自分たちの提案が認められ、喜びを感じるとともに自信になりました。この経験が卒業設計にも活かされていくと思います。夢は自分が設計した庭付き一戸建て住宅で、幸せな家庭を築くこと。これからもいろいろなことにチャレンジしながら、将来に役立てていきたいと思います。

 

―ありがとうございました。今後の活躍を期待しています。