建築学科

学科トピックス

■ 2011-05-24 20:12

ビッグパレット間仕切設置ボランティア活動 報告第2弾

majikiri2image002.jpg社会に貢献できる

エンジニアを目指そう!

 

建築学科の学生を中心に行ってきた「ビッグパレット間仕切設置ボランティア」は、515()に最終日を迎えました。421()にスタートし、のべ4日間に及んだボランティア活動。この日は休日ということもあり、工学部全体で30名、建築学科では24名の学生が参加してくれました。「少しでも避難者の皆さんの役に立ちたい」と活動を続けてきた学生や、「下宿の先輩に勧められて」と今回初めて参加する学生など、学科、学年の枠を越え、顔を揃えた有志の学生たち。建築学科の土方吉雄准教授と市岡綾子専任講師もサポート役として活動に参加しました。

majikiri2image004.jpg「今日は、避難者へのアンケート、腰壁製作、腰壁設置の3チームに分かれて作業を行います」。土方研(都市計画第一研究室)の学生が中心となり、作業の説明と班分けを行いました。

当初、間仕切設置プランの中には組み込まれていなかった腰壁ですが、隣との境界を明確に設けてほしいという避難者からの要望があり、ダンボールを使って設置することになったのです。慶應大学からのスケッチに基づき考案しました。

majikiri2image006.jpg原発の影響で、ここビッグパレットふくしまに避難しているのは、富岡町と川内村の住民1,000人もの方たち。すでに2カ月以上が経ち、不自由な避難所生活に疲れも見え始めています。「今日の設置を待ち望んでいました」とフロアの川内村班長を務める新田さん。腰壁ができることで、逆にカーテンを開けてコミュニケーションが取りやすくなると考えています。「学生さんにとってはお休みの日なのに、協力してもらえてありがたい」と喜んでくださいました。

11()に、実験的に3タイプの試作品を取りつけた部屋を見ていただき、時間的に効率良く設置できる方法で作業を行うことになりましたが、その日は全体の10分の1ほどしか設置できませんでした。それでも、避難者の方が腰壁製作を手伝ってくださり、学生と心通わせる光景も見られました。

今日は、希望のあった全世帯に設置するのが目標です。まず、腰壁になるダンボールを運びこみ、間仕切に合わせたサイズに断裁していきます。断裁したダンボールは端をガムテープで補強します。電動ドリルで間仕切に取り付けるための穴を開ければ出来上がりです。この間、アンケートチームは、市岡先生を補助しながら、避難者の方にどのように腰壁を設置したいか要望を聞いて回りました。

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 出来上がった腰壁は、急ぎ設置を望むから所から取り付け開始。穴を開けたダンボールにインシュロック(ケーブルをまとめるもの)を通して、支柱に巻きつけて固定します。これには、かなりの力とテクニックが必要です。避難者のお部屋に上がり込んでの作業ということもあり、気を遣いながら必死に取り組む設置部隊。そんな頑張る姿に、避難者の方から感謝の言葉がかけられると、設置部隊の士気もあがります。腰壁は着々と取り付けてられていきました。

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majikiri2image024.jpgすると、初めは希望していなかった方も、自分たちで作ったダンボールの仕切りより、しっかり取りつけられた腰壁を見て、「うちもお願いしたい」と急きょ依頼が増えたのです。

「ダンボールが足りない!」。ほぼ作業を終えかけた製作チームでしたが、追加発注で腰壁作りに逆戻り。今日中に全世帯の設置を終わらせるため、作業は休む暇もなく急ピッチで進められていきました。

「私たちも手伝います!」と集まってきたフロアのボランティアの方たち。「助かります!」と取り付け方を伝授する学生リーダー。支えられているから支えるこmajikiri2image026.jpgとができる。ボランティアは、人と人のつながりがあってできるものなのだと改めて実感しました。

 こうして、作業は無事終了。約90世帯のうち、42世帯に腰壁を設置することができました。

 

 

 majikiri2image028.jpg「これで、間仕切設置ボランティア活動の第一弾、坂茂建築設計と慶應大学から依頼された作業は終了となります。皆さんお疲れ様でした。今後も、避難者の方からの要望に少しずつ応えていきたいと思います。授業も始まりますので、授業に影響のない範囲で、またよろしくお願いします。今日はどうもありがとうございました」。土方先生と市岡先生から、学生たちに労いと感謝の言葉が送られました。

 「けっこう重労働だったけど、“ありがとう”と声をかけてもらえて嬉しかった」と任務をやり遂げた学生たちは、皆誇らしげな笑顔を見せていました。

 makjikiri2image030.jpg建築学科4年の大佐古和明さんは、「ニュースで聞くより、実際に現場を見たことでいろいろな問題もわかりました。私たちにできることは限られているので、こうして参加できてよかったです。将来は安心して住める家を作りたいと思います」と話していました。

 建築学専攻1年の高橋康弘さんは、「建築の役目は命を守るシェルターとなる建物を作ること。未然に災害を防ぐ住まいの在り方まで、考えていかなければなりません。避難所や仮設住宅も同じ。どんな人たちにどんな住majikiri2image032.jpgまいが必要なのか、それを事前に考えて提供することが大事だと思いました」と語ってくれました。

今回のボランティア活動で、人の役に立つものづくりを体験し、人に喜んでもらえることが自分の喜びになることを実感できたと思います。そして人と人とのつながりやコミュニケーションの大切さなども学んだことでしょう。これからも、こうした活動に積極的に参加しながら、エンジニアとしての資質を磨き、皆さんが社会に貢献できる人材となることを期待しています。

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