教授:三浦 金作
わが国と西欧の都市の街路、広場、公園、景観などの比較調査研究を展開し、いきいきと永く暮らせるサスティナブル・コミュニティの創出を図ることを模索しています。
ヴェネツィア、ローマ、リューベックなどの西欧都市の構造、イタリア広場の空間構成、わが国の都市緑地や公開空地のあり方などの比較調査研究を行い、人間居住環境の整備に役立つ提案を行っています。最近では、ヴェネツィアの都市構造を解明するために、観光産業を含む「観光対象」の分布の実態と立地状況について調査研究をしています。また、歩行者の街路空間での注視行動をEMR(視野画像の中に被験者の目の動きを信号化し記録する装置)を使って分析・検討を重ねています。
准教授:土方 吉雄
都市を構成する様々な空間要素について、空間を取り巻く環境、並びに人々の行動や心理との係わりから現状と問題点を理解すると共に、持続可能な社会形成に役立つ都市づくりのためのシステム構築や空間的提案を行います。
どのような「まちづくり」でも、基本は住民参加です。住んでいる人、生産活動をしている人がどうしたいか、という意識を反映したまちづくりを目指し、当研究室では各種の提案を行っています。具体的には<中心市街地の複合的市街地整備、都心居住、環境共生住宅地、防犯環境設計、子供の遊び場、地域固有の資源を生かした街並景観、住宅マスタープラン、土地利用規制>などについて調査・研究し、CADによって都市設計や、まちづくりへの提案をしています。また、それぞれ土地の歴史的背景や歴史的建物を活かした都市構成を考え、郡山市・二本松市・田村市などの都市設計・建物設計を行っています。
教授:若井 正一
人間の身近な生活空間を対象に、人間環境系の視点からヒトの行為・行動特性や生理・心理的要因などを探求して、より安全で快適な建築・インテリアの創造を目指した実践的な研究に取り組んでいます。
当研究室の特長は、建築系の大学では数少ないインテリアデザインや人間工学研究に力を入れていることで、人間の身近な生活空間を対象に、ハードとソフトの両面から実践的な研究を行っています。特に、人間環境系の視点からヒトの行為・行動特性や生理・心理的要因などを探り、より安全で快適な建築・インテリアの創造を目指した研究に取り組んでいます。バラエティに富んだ人間工学の計測機器、色彩色差計などのデザイン分析用ツールに加え、最新のコンピュータを使ってCAD設計や多様なデータ解析などを行っています。
准教授:松井 壽則
生活の基盤となる住宅全般、そして住まいの一形態である社会福祉関連施設も研究対象として、実際に住宅・施設の現地調査を行い、そこに住む人の立場に立った設計・計画を行います。
建築物は物体としてではなく、人との関わりの中で空間のあり方を見ることが大切です。安全であることはもちろん、居住者に心地よく快適な空間をつくるには、人とモノの関係が大きなポイントになります。当研究室では、そのような視点を通して、生活の基盤となる住宅全般、そして住まいの一形態として捉えることができるような社会福祉施設・福祉関係施設を対象に研究に取り組んでいます。実際に住宅・施設の現地調査を行い、そこに住む人の立場に立った設計・計画を実現していきます。キーワードとして住宅、まちづくり、バリアフリーデザイン、ユニバーサルデザイン、環境共生等が挙げられます。
専任講師:市岡 綾子
人々を取り巻く空間や環境と生活行動の関係性を分析し、多くの人が居心地のよさを感じる建物や環境づくりに活かされる研究、そして東日本大震災の経験を今後に活かす研究に取り組んでいます。
建築をデザイン計画するために役立つ重要な情報は、実際のフィールドにあります。まずは、興味を持った様々なフィールドに出て、人々を取り巻く空間や環境と生活行動の関わりを、自分たちの目で確かめることから研究を始めています。フィールド調査から得られた情報を元に、居心地のよい空間・環境づくりについて考えています。住宅地や学校空間を対象として、成長に応じてみられる行動や心理面の分析を通じて、子どもの生活行動と空間、環境の関わりを研究しています。
准教授:浦部 智義
建築空間における心理・行動と建築空間構成要素との関係性を分析することで、建築空間の設計・計画に有効な指針となるような研究成果を目指しています。身近な空間から都市景観まで研究対象は幅広いです。
人々のライフスタイルや価値観が多様化の方向に向かっていると云われます。それに伴って、人が建築空間から受ける印象や、建築空間における人の行動のあり方も時代によって変化する部分もあります。一方、新しい素材や構法・技術によって、建築空間のあり方も進化しています。それらの建築空間における心理・行動と建築空間との関係性を分析することで、建築空間の計画・設計の際に有効な指針となる様な研究を目的としています。研究テーマの設定・研究手法は、研究成果を誰に見て欲しいか、また利用・実践して欲しいかで変わってきますので、多岐に及びます。
教授:濱田 幸雄
私たちが健康で快適な生活を送るために、都市・建築空間の音環境はとても大切です。音楽が好きで自分だけのコンサートホールを作ってみたい夢をもっている人、人々の安全をまもり、健康な生活に役立つ音環境とはなにか考えている人、一緒に研究しましょう。
都市・建築物の設計手法・工法に反映できる技術の開発を目指し、多角的な研究を行っています。無響室を用いた実験では、日常生活における様々な音を立体的に再生し、高齢化社会に対応した居住空間の音環境を研究しています。さらに、模型実験やフィールド測定を通して、物理的計測手法、予測手法の開発、評価方法の検討に取り組み、産・官・学連携の研究も行っています。
准教授:速水 清孝
著名な建築と同じくらいありふれた建物も、建物と同じくらいそれを手がけ造る人も大切です。視野を広く持って、私たちを取り巻く建築・都市・環境、そして状況が、どのように形づくられて現在に至るのかを探っています。
私たちの身近にある環境は、都市を彩るような建築よりはむしろ、住宅はじめありふれた事物の集積で成り立っています。建築という行為の周辺だけを見ても、ごく少数の建築家だけでなく、それを造り、また護る、無数の無名の人がいる。
日本の近代を中心に、華やかな先端だけでなく、そうした忘れられがちな周辺にまで広く目を配ることを通して、“目からウロコ”のような、物事の見方の変わる発見に努めています。
助教:大山 亜紀子
各時代の建築にはさまざまな要素が反映されます。歴史的建造物のフィールドワークや文献資料を通して建築に託された時代のメッセージをひとつひとつ読み解き、現代社会における文化財のあり方を考え、豊かな文化と社会づくりに貢献したいと思っています。
人と神の住まいとして誕生した建築は、社会の要求に応じてさまざまに変化しました。信仰や権力を表出する装置として、権力者が莫大なエネルギーを費やした建築には当時の最先端技術が用いられました。世界にはいまだにその造営の手法や計画が解明されていない建築の謎が残されています。また、こうした建築の造営は、庶民の目にはどのように映ったのでしょうか。本研究室では、日本をはじめとするアジア各国に成立した建築計画の手法や技術、それらが各地・各時代に普及・変質したプロセスについて調査研究しています。それは現代へと引き継がれたこれらの遺産を社会に活かし、後世に伝えるという地域文化財活用の提案につながると考えています。
教授:倉田 光春
構造要素の組み立て方で建築の構造が変わります。どんな構造が良いか定める系統的な手法はまだありません。当研究室では学問としての体系化を目指し、構造システムの開発に取り組んでいます。さらに構造デザイン学の創造にも力を注いでいます。
建築の構造要素には、はり、柱、壁、床、基礎、それに接合部があります。これらの組み立て方で建築の構造が変わりますが、どんな構造が良いか定めるシステマチックな手法はまだありません。そこで私たちは、学問としての体系化を目指し、免震・制振構造の開発などの構造システムの開発に取り組んでいます。地盤特性、構造要素、建物の振動特性などを測定・実験・解析しながら、総合的に建築構造学の研究を進め、さらに人間の感性を工学的に取り入れた構造形態を考えるなど、構造デザイン学の創造にも力を注いでいます
准教授:Buntara S.Gan
構造工学の分野では、計算力学による問題解決のための手法として数学モデルが近年注目されています。私たちは、コンピュータを用いた応用力学の解析と実験を組み合わせた研究に取り組んでいます。
人類の歴史では、様々な形態の建築構造物が創造されてきました。建築構造物は、その用途や周りの環境に応じて、人が安心して快適に過ごすために優れた安全性と機能性を備えていなければなりません。そこで、構造物を建てるためには、その構造物の力学的な挙動を理解することが必要となり、応用力学ならびに計算力学、すなわち、計算応用力学を理解することが望まれています。最近のコンピュータの飛躍的な進歩に加えて、数学モデルや解析方法に関する多くの研究成果により、建築工学における計算力学による問題解決のための強力な手法として近年注目されています。私たちは、次のテーマを設け、コンピュータを用いた応用力学の理論、実験とシミュレーションの組合せ、研究に取り組んでいます。
教授:千葉 正裕 助教:日比野 巧
「建物が地震動により、どのような影響を受けるのか」、その解明に取り組んでいます。建物モデルの振動実験、地震動観測、常時微動測定、シミュレーション解析など、建築振動学に関する幅広い研究を進めています。
振動発生装置を使って建物モデルの振動実験などを行い、“建物が地震動により、どのような影響を受けるのか”、その解明に取り組んでいます。実際に設計した建物に、兵庫県南部地震などの地震動データを入力し、揺れの状況をシミュレーション解析しています。その他には、構内に設置した地震動観測装置の記録から、郡山市域における実地震動の実情を明らかにすると同時に、32台の常時微動測定装置を用いて、建物の立体振動挙動を測定するなど、建築振動学に関する幅広い研究を進めています。
教授:浅里 和茂
現代では既存・新築にかかわらず建築物の長寿命化が求められています。そこで当研究室では、鋼構造に主眼をおいて耐震性能を向上させることにより、これらの要求に応える研究を行っています。
鋼構造は、柱やはりに鉄骨を使用し、一般住宅や超高層ビルまで幅広く見られる建築構造です。当研究室では、より安全で、耐久性のある建物をつくるために、この鋼構造の耐震性能についての研究に取り組んでいます。柱とはりの接合部の形状や接合の仕方によって、「どのような変形や破壊が生じるのか」、それらを解明するために反力フレームと多数の加力装置を使った構造実験、そしてコンピュータ制御の多点同時測定システムを使った測定などを通して研究を行っています。
准教授:野内 英治
大規模な建築空間を実現するためには、建築構造の知識が必要不可欠です。本研究室では、建築構造学の基礎学力を養い、実験や数値解析シミュレーションなどの実践的な内容を含め、理論と解析手法について学びます。
自由な形状、大規模、経済的、かつ、安全な建築空間を構成するには、建築の構造学を体系的に修得し、自由な発想で創造しなければなりません。また、それらを検証するために、理論的に裏打ちされた数値解析あるいは実験が必要不可欠です。当研究室では、建築の構造学について基礎学力を養い、理論と解析手法について学びます。現在、主要な研究テーマとして、空間構造物の極限状態における簡便な線材要素の開発と、歩行者の動線シミュレーションによる最適な空間構成に関する基礎的研究を行っています。
教授:出村 克宣 助教:齋藤 俊克
環境調和型機能性材料及びシステムの開発を目指して、コンクリート系材料の性能改善や新しい使い方、天然素材の有効利用、鉄筋コンクリート構造物の寿命を延ばすための技術開発などに取り組んでいます。
建築工学と材料工学の視野に立った建築材料の研究を進めています。環境調和型をキーワードに、天然素材を利用した建築材料とシステム、新しい建築材料やそれを用いたシステムの開発に取り組んでいます。また、コンクリートの劣化状況を診断して原因を探り、どういう材料・工法で補修すれば良いかを明確にするシステムの開発を目指しています。
准教授:Sanjay Pareek
RC造建物は、近年、建築の中でも最も関心の高い分野であるといえます。当研究室では、様々な部材実験や解析を通し、実践的な耐震技術を学ぶとともに、環境負荷軽減を考慮した最新建築材料の研究開発を行っています。
鉄筋コンクリート(RC)構造建物は耐力と耐久力が要求されます。RC構造建物には地震力に対応できる強度と靭性が必要とされます。また、阪神大震災後、既存の建物について耐震診断と改修が行われていく中で、どう補強していくかが課題となっており、地震力を想定した柱・はりの接合部の弾塑性挙動に関する研究を進めております。加えて、各種連続繊維補強材(CFRP)を用いた補強や粘弾性物質材を利用した制震部材の研究など、実践的な幅広い耐震技術の開発に取り組んでいます。さらに、RC構造物の耐久性改善を目的とした新素材の研究開発を行っています。