機械工学科の概要

将来を見据えた実践的なカリキュラム編成。
環境を考えたものづくりの技術と創造力を養う

0303機械工学はあらゆる産業において、生産活動の基盤となり、現代の技術を支えている存在です。本学科では、幅広い学びのなかでも、力学系基礎と設計・実験に重点を置いた実践的なカリキュラムを編成。次代の産業構造の変革に柔軟に対応できる技術者を養成します。

エネルギーエンジニアリングコース

熱、流れ、エネルギー等にかかわる科目を履修し、地球の自然や環境に配慮した熱・流体機械システムやエネルギー問題について学びます。将来、電力、ガス、新エネルギーなど環境・エネルギー分野での仕事をめざす皆さんに適したコースです。

メカニカルインテリジェンスコース

「ものづくり」にかかわる科目を履修し、機械の設計や製図、加工や組立てとその評価方法、自動化に欠かせないロボット、システム制御及び、生産システムにおけるものと情報の流れIoTについて学びます。将来、様々な機械の設計、開発、製造に関連する仕事をめざす皆さんに適したコースです。

モビリティソリューションコース

人の生活を支える社会のモビリティ活用にかかわる情報処理、材料、力学、制御、トライボロジー等の科目を履修し、自動車、航空機に代表される機械システムの材料、構造、機構及びその性能評価について学びます。将来、自動車、航空機など社会のモビリティ活動に関連する仕事をめざす皆さんに適したコースです。

バイオエンジニアリングコース

人間、生体、医療にかかわる科目を履修し、生体の構造、機能、運動を力学的な観点から学び、人間の安全や健康を支える産業、医療、健康福祉分野に機械工学を役立てるための基礎知識を修得します。将来、医療における治療・診断機器、福祉機器など健康な社会づくりに関わる仕事をめざす皆さんに適したコースです。

機械工学科の特色

土台づくりを重視し1年次に基礎を徹底

機械工学の基礎を1年次にしっかりと学修。幅広い専門分野を揃える機械工学科だからこそ、身につけた基礎力が将来を支える財産に。

時代の変化に対応するための柔軟な資質を養う

進化する技術に対応できる技術者となるため、熱や流体、材料などの力学系基礎科目と設計・実験に重点を置いた授業を展開。

将来に向け幅広い知見を養う実践的な授業

第一線で活躍する技術者の講演や企業等の工場見学など実践的な授業も充実。将来に向けて幅広い知見の修得をバックアップします。

機械工学はミライ創造工学へパワーアップ!

「エネルギーエンジニアリング」「モビリティソリューション」「バイオエンジニアリング」「メカニカルインテリジェンス」の4つの分野を学びの柱として設置。

 

学びのフィールド

発電システムなどのエネルギー機器

スマートフォンやデジタルカメラなどの精密機器

工場などで生産活動に使用する製造機械

自動車・新幹線・航空機などの輸送機械

生産や生活支援のためのロボットシステム

病院などの医療現場で用いられる 医療機器・福祉機

 

カリキュラム

1年次

「ロハスな」ものづくりの基幹を支える機械工学の技術は、汎用性が高いことが特徴ですが、その分、幅広い知識が求められる分野です。1年次には、機械工学基礎の入門科目を徹底して学修し、機械工学を学ぶための土台づくりを行います。

全学共通教育科目 ●自主創造の基礎●日本を考える
専門教育科目 ●機械力学Ⅰ及び演習●機械工学リテラシー●基礎製図●コンピュータプログラミング入門●ロハス工学入門
自然科学科目 ●工科系数学Ⅰ及び演習●工科系数学Ⅱ・Ⅲ●物理学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ●物理学実験及び演習●化学Ⅰ・Ⅱ●化学実験及び演習
教養科目 ●日本語表現法●哲学Ⅰ・Ⅱ
外国語科目 ●英語AⅠ・Ⅱ●英語BⅠ・Ⅱ●基礎日本語Ⅰ・Ⅱ
体育科目 ●体育・スポーツⅠ・Ⅱ

※留学生履修科目

2年次

機械工学の軸となる4力学の「熱力学」「材料力学」「機械力学」「流れの力学」を中心にカリキュラムを展開します。併せて「機械工学実験Ⅰ、機械製図、機械工作実習」の実技科目を通して機械工学の基礎を深く学びます。

専門教育科目 ●材料力学Ⅰ・Ⅱ及び演習●機械材料●機械力学Ⅱ及び演習●計測工学●電気・電子工学概論●熱力学Ⅰ・Ⅱ及び演習 ●流れの力学Ⅰ及び演習●機械要素設計●機械製図●確率・統計●機械工学実験Ⅰ●機械工作実習
教養科目 ●日本国憲法●日本の文化
外国語科目 ●英語AⅢ・Ⅳ●英語BⅢ・Ⅳ●日本語講読Ⅰ・Ⅱ
自然科学科目 ●工科系数学Ⅳ・Ⅴ

※留学生履修科目

3年次

「機械工学実験Ⅱ、機械設計製図、企業実習」「航空宇宙工学」「自動車工学」「ロボット工学」「生体工学」「ロハス工学」「技術者倫理」などを通して「ものづくり」のエンジニアに必要な知識と素養を培います。後学期からはゼミナールで研究室に所属します。

専門教育科目 ●材料加工●マテリアルプロセッシング●材料の強度●システム制御工学●ロボット工学●流れの力学Ⅱ及び演習●エネルギー工学●伝熱工学●流体力学●冷凍空調工学●流体機械●機械設計製図●CAD/CAM●トライボロジー●計算力学●ロハス工学●航空宇宙工学●自動車工学●生体工学●ヒューマンダイナミクス●機械工学実験Ⅱ●企業実習●技術者倫理●ゼミナール
教養科目 ●心理学Ⅰ・Ⅱ●経済学Ⅰ・Ⅱ
外国語科目 ●英語CⅠ・Ⅱ
体育科目 ●健康・スポーツ概論

4年次

研究室に所属して卒業研究の具体的なテーマを選定し、卒業発表と卒業論文の提出に向けた研究を進めていきます。

専門教育科目 ●卒業研究
外国語科目 ●英語CⅠ・Ⅱ●技術英語

 

シラバス

Pick up講義

機械工作実習

旋盤加工、フライス加工、手仕上げ、NC加工、溶接などの機械加工を実際に体験します。

機械工学実験Ⅱ

講義により修得した専門知識を実践により体得し、卒業研究の素地を養います。

CAD/CAM

CAD/CAMの生産工程における位置づけを確認し、その機能及び応用について学びます。