


国際化や高度情報化の急速な進展とともに、日本の社会は大きな転換期を迎えています。特に産業界では、より一層の国際競争力の強化が求められており、少子高齢化による生産年齢人口の大幅な減少とも相まって、産業構造や雇用形態に大きな影響を与えています。
こうした背景の中、工業資源に恵まれない日本が今後も経済大国として国際的な役割を果たしていくためには、日本のお家芸ともいうべきモノづくりを根底から支える科学技術の振興が何よりも重要です。今、求められているのは独創的な頭脳を持った人材の育成です。つまり高級技術者・研究者の質的・量的な育成こそが大学、特に大学院の使命でもあるのです。
医療と工学を連携させることで、欧米諸国に負けない医療技術や医療機器を開発する「次世代工学技術研究センター」や、地域の環境保全や自然災害時における危機管理の情報通信技術などに取り組む「環境保全・共生共同研究センター」、大学の持つ知的財産をフルに活用し、新産業の創出とベンチャー企業の育成に努める「郡山地域テクノポリスものづくりインキュベーションセンター」など、高度な研究機関が学内にあることは、学生たちの知的好奇心を刺激し、創造性豊かな人材の育成にも寄与するものと期待されます。
本学では、急速に進む国際化に対応するため、海外の大学との学術交流も積極的に行っています。特にアメリカのテキサス大学オースチン校工学部、ベルギーのルーヴァン・カソリック大学工学部、スウェーデンのウメヲ大学理工学部とは協定を結び、客員教授の招へい、研究者や学生の派遣、協同研究などを進めています。
大学における研究機能は、国の経済戦略としても今後ますます重要になってくるはずです。本学では優れた研究者・技術者の育成や、新技術の開発、地域・社会貢献などを積極的に進めるとともに、本学がテーマとして掲げる「ロハスの工学」を実践していくことで、教育・研究機関としての使命を果たしてまいります。大学院に進む方は、より高度な研究環境の中で自分のスキルを磨き、世界に羽ばたいてほしいと思います。
