復興への取り組み

東日本大震災がもたらした、津波、地盤崩落、構造物の損傷、そして原発事故。被災地に大きく刻まれた傷跡をどのように修復し、これからどのように復興していけばよいのか―。このようなときこそ、日本大学工学部が掲げる「ロハスの工学」は、地域の復興と社会の発展のために重要な教育・研究テーマであると考えます。私たちは被災地にある大学として、それぞれの専門分野の研究や技術を駆使して、震災後いち早く活動を実施しています。実態調査をもとに学術的なデータを収集し、震災の復旧・復興に役立つ支援や提案を行っています。

■福島県双葉町 町民参加の『7000人の復興会議』が本学部で開催されました

日本大学工学部70号館にて、福島県双葉町民による『7000人の復興会議』が開催されました。会議は、復興まちづくり計画の策定に向けて、参加した双葉町民1人1人の想い、要望、提案を出し合うワークショップ形式で進められ、たくさんの意見が出されました。この会議は、全国の避難地域で行われており、6回目となるこの日は、本学部・建築学科の学生もボランティアで参加協力しました。

■市民公開シンポジウム「福島県の復興を支える工学技術に関する公開シンポジウム」

本学部では、福島県の復興に寄与することを目的に「福島県発の災害に強く自立共生が可能な住環境の創成に関する研究」プロジェクトを立ち上げました。そのプロジェクトの一環として企画された5回のミニシンポジウム。本学部が取り組む研究を広く市民の方々に知っていただき、福島県の復興について市民の皆さまとともに考え、ともに築いていくことを目標としています。

■市民公開シンポジウム『「ロハスの工学」による"ふくしま"の復興を考える』

日本大学工学部工学研究所では、震災、原発災害と風評被害に苦しむ福島県の自立した復興を考える、初の市民公開シンポジウムを開催いたしました。『ロハスの工学』に立脚し、人の健康、再生可能エネルギーの利用推進、安全・安心な社会づくりといった視点から、日本大学工学部の果たすべき役割について市民とともに考え実践していくためのものです。

■津波の教訓から何を学ぶか―水環境システム研究室[pdfPDF

福島県南部の四ツ倉海岸から茨城県境までの津波被害の現地調査から、浮かび上がってきた被害の実態。津波被害の大きい地域と家屋の流出の少なかった地域の違いは何か―津波の高さ、浸水の高さ、被災した構造物の状態を分析した結果を踏まえて、有効な津波対策やこれから必要な防災対策について提言します。

■地震動と地盤特性から被害状況を探る―地震防災研究室[pdfPDF

耐震設計の見直しや、土木構造物の安全基準のガイドラインを作成していた矢先に起こったしまった東日本大震災。直後、地盤学会の調査団として福島県の被害調査に携わり、明らかとなった被害の状況。福島県の地盤特性に着目した調査結果から、地域の安全を守るために求められる対策とは何かを明らかにします。

■交通網を支える構造物の耐震補強―コンクリート工学研究室[pdfPDF

土木学会コンクリート委員会・構造工学委員会の調査団の一員として行った、新幹線、高速道路、一般道などのコンクリート構造物、鋼構造物を対象とした被害状況の調査。阪神・淡路大震災などの教訓から、これまで進められてきた構造物の耐震補強の効果を検証するとともに、新たな耐震補強の改善策を見出していきます。