学生・教職員から卒業生・地域住民に広がった活動の輪

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水環境について学ぶ土木工学科の水環境システム研究室、水域環境研究室、衛生工学研究室、環境生態工学研究室と地盤防災工学研究室の学生と教員で取り組んでいる徳定川清掃。“清流で潤いある河川が流れるキャンパスを目指す”ことを目的に平成12年から始まった行事で、毎年春と秋の年2回行われています。今年は記念すべき15年目。628()に実施した春の徳定川清掃の際、衛生工学研究室の佐藤洋一先生が「15周年を記念して秋には大々的にやります!」と宣言されていたとおり、1122()に行われた秋の部では、学生・教職員約60名、卒業生約30名、そして今回初めて参加する地域住民約30名を加えた総勢120名による『徳定川清掃15thアニバーサリー』が行われました。

 

徳定川清掃15th_2開催にあたり、この行事の発起人である日本大学名誉教授の中村玄正先生が「皆さんと一緒に清掃活動ができることを嬉しく思います。“金だけ、今だけ、自分だけ”という風潮の世の中。この活動が自分たちの故郷、国を変えようとする大きな力に発展し、問題解決のきっかけになればと思います。今日は楽しく汗をかいて頑張りましょう!」とご挨拶されました。15周年を祝うような晴天に恵まれたこの日。その青空同様、晴々とした笑顔の髙橋迪夫先生が開催宣言され、いよいよ徳定川清掃が始まりました。

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徳定川清掃15th_4清掃する場所は徳定川の上流部から工学部キャンパス内までとキャンパス近隣にある古川池です。特に昨年から清掃を始めた古川池は周辺に悪臭が漂うほど水質の悪化が問題となっています。古川池をもっとより良い環境に整備できないものかと、住民の方々も苦慮されていました。そこでこの度、地域と大学が協同・連携し、中野和典先生を会長とする「徳定川(古川池)愛護会」が発足されたのです。「小さい頃は古川池で泳いだりしてよく遊んでいたんだよ」と話す住民の方々。古川池をきれいにするためには、まずは自分たちが行動を起こすことが大切だと考え、4つの町内会が結束し清掃活動に参加することになりました。古川池は住民の方と中野研が手分けして作業を行いました。
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徳定川の方は学内を卒業生グループ、学外を長林研、藤田班、仙頭研の3班に分かれて作業を行いました。

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徳定川清掃15th_9胴長を着てゴミ回収に奮闘した学生たち。「慣れない体験でしたし、汚泥で川の中が見えなくて四苦八苦しました。上流には空き缶やペットボトルはなかったのですが、植木鉢やトタン、堆肥のビニールなんかがあって、川の汚れに影響していると思います」と残念そうに話していました。しかし、キャンパス内の清掃を行った卒業生たちは「久しぶりに参加しましたが、以前よりゴミが少なくなっていました!」と話しており、清掃活動の効果も確実に表れているようでした。

清掃後は、卒業生の有志から提供いただいた食材を使い、佐藤研の学生たちが一昼夜かけて作った豚汁が参加者全員に振る舞われました。「これが日大工学部の味なんだね!」と住民の方々も嬉しそうに味わっていました。

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初めて参加した住民の方からは、「学生さんたちが頑張ってくれてありがたいと思います」という言徳定川清掃15th_11葉をいただきました。学生たちも達成感を感じながら「環境を守る大切さを学び、卒業生や地域の方々と交流できて楽しかったです!」と話していました。

最後に藤田豊先生が「今回は地域との連携・協調もありました。人と人との交流も大切です。卒業しても、ぜひ参加して盛り上げていってほしいと思います」と締めくくりました。

15年間続けてきた徳定川清掃は卒業生にも脈々と受け継がれていき、今度は地域住民の方々にも広がって大きな活動の輪になろうとしています。中村先生が願うように、故郷を、そして環境を守ろうとする人々の輪が日本全国に広がっていくよう、これからも徳定川清掃を続けてまいります。


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